日経225オプション取引~ボラティリティについて

カテゴリー: 日経225オプション取引【実践編】, 資産運用コラム 2008 年 8 月 17 日
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オプションの価格であるプレミアムを決めるには、本質的価値と時間価値が重要な要素となります。本質的価値は、権利行使価格と原資産価格によって決まり、本質的価値をもっているのはイン・ザ・マネーのオプションだけです。

それでは、時間価値はどのようにして決まるのでしょうか。時間価値を決めるための重大な要素のことを、「ボラティリティ(Volatility)」といいます。

オプションのプレミアムは、権利行使価格、原資産価格、満期日までにかかる時間、金利、そしてボラティリティによって決定します。ボラティリティとは、原資産価格の変動幅に対する比率のことをいいます。価格変動が大きければボラティリティは高くなって、価格変動が小さくなればボラティリティは低くなります。

ボラティリティとプレミアムの関係は、オプションの買い手と売り手の立場で考えると理解しやすいでしょう。オプションの買い手は、原資産が大きく逆方向に動いたとしても損失は限定されます。また、大きく良い方向に動いた場合は大きな利益を上げることができます。ところが、あまり原資産価格が動かない場合は、たとえ価格が良い方向に動いたとしてもイン・ザ・マネーにはならないことがあります。

つまり、買い手にとっては、原資産価格の変動が大きい=高いボラティリティのオプションの方が価値が大きくなります。また逆に、低いボラティリティのオプションは買い手にとっては価値が小さくなります。

<ボラティリティの種類>

ボラティリティには、ヒストリカル・ボラティリティ(Historical Volatility)インプライド・ボラティリティ(Implied Volatility)という2種類があります。

「ヒストリカル・ボラティリティ」とは、過去の継続的な原資産価格の変動を平均化して算出されます。また、「インプライド・ボラティリティ」は、オプションの最新のプレミアムを元にして算出されます。オプションでは、インプライド・ボラティリティが重要になってきます。

オプションのプレミアムは、権利行使価格、原資産価格、満期までにかかる時間、金利、そしてヒストリカル・ボラティリティから計算することができます。

このように、原資産のヒストリカル・ボラティリティを用いて算出されるプレミアムのことを「オプションの理論価格」といいます。理論価格とは、計算式によって「このオプションはこれくらいの価格で取引されるだろう」ということを求めたものです。実際には、必ずしも取引される価格が理論価格とは一致しません。

オプションのインプライド・ボラティリティを見ることで、そのオプションが割安か割高かということが客観的にわかります。実際に、証券会社によっては、オプション取引をする際にインプライド・ボラティリティを参照することができます。

株式投資でも、大口トレーダーはヒストリカル・ボラティリティを考慮することでリスクの管理をしています。しかし、個人投資家にとってはそれほど影響力のあるものではありません。

その一方で、オプションは原資産価格の変動を利用したデリバティブなので、個人投資家にとってもボラティリティはとても重要な要素になります。


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